RESULT REPORT
2022年 第6回現代芸術助成山城大督
山城大督新作インスタレーション《SPATIAL TONE》制作プロジェクト
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山城大督 Daisuke Yamashiro
美術家・映像作家。京都芸術大学講師。
映像の時間概念を空間やプロジェクトへ応用し、その場でしか体験できない〈時間〉を作品として展開する。
2006年よりアーティスト・コレクティブ「Nadegata Instant Party」を結成し、全国各地で作品を発表。また、山口情報芸術センター [YCAM] にてエデュケーターとして、オリジナルワークショップの開発・実施や、教育普及プログラムを多数プロデュース。近年は映像や音、光、家具を配置する上演型インスタレーションを制作している。
近年の主な展覧会に、「Homō loquēns 『しゃべるヒト』――ことばの不思議を科学する」国立民族学博物館(2022、大阪)、山城大督展「パラレル・トラベル」高鍋町美術館(2019、宮崎)など。第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品受賞。
助成対象活動名
山城大督新作インスタレーション《SPATIAL TONE》制作プロジェクト
助成活動の成果
2020年度から構想とプロトタイピングを行なってきた新作インスタレーション《SPATIAL TONE》の作品制作と発表を行なった。2022年 9月1日から11月23日に国立民族学博物館で開催された特別展『Homo Loquens – しゃべるヒト』(企画:菊澤律子(国立民族学博物館 人類基礎理論研究部 准教授)にて、本申請にて制作した作品を発表を行った。作品《SPATIAL TONE》は、プログラマー、音楽家、照明家らとコラボレーシ ョンして、国立民族学博物館特別展示館の地下空間を利用し、半屋外の特徴を生かした作品を制作。作品は庭園を模した空間設計をおこない、ことばをイメージした時間軸をもった空間を制作した。言語学や人類学の他分野の研究者との意見交換を積極的に行い、分野を横断する新領域を開拓する芸術創造が生まれたと言える。本助成を受けていることを展示内で明記した。展覧会『Homo Loquens – しゃべるヒト』の企画者である言語学研究者の菊澤律子(国立民族学博物館 人類基礎理論研究部 准教授)の協力のもと、新手法の開発と映像芸術表現の新たなる表現を開発した。その成果を国立民族学博物館の講演会『みんぱくゼミナール 「アートと学問のジャムセッション」』にて発表した。(講師:菊澤律子(国立民族学 博物館)、川瀬慈(国立民族学博物館)、山城大督)。対象作品展示情報
「Homō loquēns『しゃべるヒト』~ことばの不思議を科学する~」
開催期間 | 2022/09/01(木)〜11/23(水) |
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会場 | 国立民族学博物館 特別展示館 |