RESULT REPORT
2020年 第4回現代芸術助成小野寺綾
-Bonding- 小野寺綾展
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小野寺綾 Aya Onodera
公式サイトhttps://www.ayaonodera.com/
宮城県気仙沼市出身
ドイツ・ベルリン在住
2021年 ハンブルグ芸術大学造形学科絵画科修士課程在籍 アンゼルム・レイル教授師事
2011年 ベルリン芸術大学造形学部絵画科卒業 ブァクハァード・ヘルド教授師事
2007年 ベルリン芸術大学造形学部絵画科聴講生 フランク・バドァー教授師事
2005年 女子美術大学短期大学部造形学科絵画抽象コース卒業
受賞並びに奨学金
2022 公益財団法人野村財団
2022 Exhibition exchange project between the Art Department of Goldsmiths, University of London, and the HFBK Hamburg
2020 公益財団法人アイスタイル芸術スポーツ振興財団
2020 公益財団法人野村財団
2018 公益財団法人朝日新聞文化財団
2018 公益財団法人野村財団
2011 平成23年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員
2005 卒業制作研究室奨励賞 [女子美術大学短期大学部造形学科]
個展(選別)
2023 Bonding [Turn another round, Sendai, Japan]
2022 Spurenelement [RL16 Berlin]
2019 N.E.blood 21 vol.69 小野寺綾 展 [リアス・アーク美術館、気仙沼]
2019 小野寺綾 展 – 世界のかけら [Gallery Turnaround、仙台]
2014 Die Meerader−海の脈 [Locus Disignatus, ベルリン]
2011 Vein [G11 Galerie ベルリン]
2011 Das Meer nimmt alle Herzen, Leben mit [Baumwollspinnerei, ライプツィヒ]
2009 Was am Flussufer des Tagesanbruchs gesehen wurde, war vielmehr ein Gebet als Wörter [グレーヴェン市芸術協会]
2008 Der Vermilion Raum [リンデンフェルスウェストフリューゲル, ライプツィヒ]
2005 発心青 [府中市立美術館、市民ギャラリー, 東京]
2004 ex-stasis [exhibit LIVE、東京]
グループ展(選別)
2021 THE PULSE UNDER MY SKIN [Transmitter art project, ベルリン]
2019 I can’t recall the melody, but it was beautiful [Transmitter art project, ベルリン]
2016 all times and places [Iksan Creation Center, Somrigol Gallery, 韓国・イクサン]
2016 2nd Art Residency Festival [Iksan Arts Center, 韓国・イクサン]
2016 STOP OVER [E127 Iksan culture house, 韓国・イクサン]
2016 Gosaek NEWSEUM [Gosaek고색NEWSEUM, 韓国・スウォン]
2016 Liberation of waterⅡ [Iksan Creation Center, 韓国・イクサン]
2016 House [Case Sparse _Tra l’Etere e la Terra, イタリア・マロンノ]
2015 Berlin Girls [Lachenmann Art, ドイツ・コンスタンツ]
2014 PHYSIS [JDZB, ベルリン]
2014 Distant Observations. Fukushima in Berlin [Kunstraum Bethanien ベルリン]
2013 PHYSIS [ギリシャ・ヴェリア&アテネ]
2013 Requiem [在独日本大使館, ベルリン]
2013 Water [ベルリン赤の市庁舎, ベルリン]
2012 [Landesschule Porta, ドイツ・ナウムブルグ]
2011 卒業制作展 [ベルリン芸術大学]
2011 New Year’s Reception [Kunstraum Richard Sorge, ベルリン]
2009 ZEIGEN. AN AUDIO TOUR THROUGH BERLIN BY KARIN SANDER [テンポレーレベルリンアートギャラリー]
2009 シュピンネライ125周年記念展覧会 [シュピンネライ, ライプツィヒ]
2009 A sustainable world is a just world [Pro Art Gallery, アテネ]
2009 Caravan show 企画展 [なびす画廊, 東京]
2008 [Culture centre, ボスニアヘルツェゴビナ・トラヴニック]
2008 [Cavanacor Gallery, アイルランド・ドネガル]
2008 [シュピンネライ, ライプツィヒ]
2007 Unschuldige Malerei [アートルーム t27芸術協会, ベルリン]
2006 La Menagerie [Galerie H 17, ウィーン]
アーティスト イン レジデンス
2018 Benaco Arte イタリア・シルミオーネ
2016 Iksan creation center 大韓民国・イクサン
2016 Case Sparse _Residenza Artistica イタリア・マロンノ
2013 PHYSIS ギリシャ・ヴェリア
2008 LIA – Leipzig International Art Programme ドイツ・ライプツィヒ
助成対象活動名
-Bonding- 小野寺綾展
助成活動の成果
今回の展覧会-Bonding-には、コロナ禍により展覧会自体は、最初の予定よりも3年遅れ、そして開催場所も変わってしまうという、今までにない状況だったのですが、たくさんの方々が県内、そして県外からも訪れてくれた素晴らしい機会となりました。個人的にも出産後という状況だったので、芸術や美術が本当に社会にとって人にとって必要な存在なのかという、根本的なことも悩んでしまったのですが、たくさんの方々のサポートにより展覧会を開催することができました。
展覧会に訪れてくれた方々の中には、前回2019年にリアスアーク美術館やGallery Turnaroundでの展覧会にお越しくださっていた人たちもたくさんいたことに驚きました。前回の展覧会に来れなかったため、今回の展覧会には絶対に来たいと新幹線を使って関東地方より来てくれた方々もいらっしゃいました。その一つ一つの再会、出会いにまた大きな力、励ましをもらったように思います。
特に今回の展覧会でたくさんの子育てに奮闘する女性、男性、アーティスト達に出会えたこともあります。日本では子育てとキャリアはまだかけ離れている状況のようでその両方を結ぶパイプ、サポートが少ないように感じました。この現状を展覧会を通して考え、語り合える時間ともなり、これからの活動でも変化させていきたいと思っています。
鑑賞者の中には、絵を見ていると涙がでそうだ、目頭が熱くなったなどの感想もいただき、この世になぜ、芸術があるのか、美術があるのか、そしてそれが何百年と続いているのか、そのことを私は今回の展覧会で確かめさせてもらったように思います。そして、美術、展覧会を観ることは、その瞬間だけでも毎日の日常から抜け出せる瞬間であり、新しい世界観、価値観を知るきっかけでもあり、人はその一瞬の時間に何かしらの感情を受け取り、次の日からの生活において、心持ちや気持ちが少しだけ変化するのかなと感じました。
震災から12年経つ2023年に東北で展覧会をしたことで、被災地の人々が展覧会を通して、自らの心と対峙するような、見つめるきっかけになり、心の解放に繋がること、そして初めて来訪する人々にも新しい東北を知るきっかけになったようで、これからも人の心の中に取り残された悲しみ、寂しさ、孤独感に作品を通して寄り添いたいと感じております。
対象作品展示情報
-Bonding- 小野寺綾展
公式サイトhttps://www.instagram.com/p/Cw9fpiCv-UM/?hl=de&img_index=1
開催期間 | 2023/09/09(土)〜09/21(木) |
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会場 | TURN ANOTHER ROUND-2 |