公益財団法人 アイスタイル芸術スポーツ振興財団

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• SIDE CORE

  公式サイトhttp://sidecore.net/

  2012年	高須咲恵と松下徹により活動を開始。 美術史や日本の歴史を背景にストリートアートを読み解く展覧会「SIDE CORE ー日本美術と『ストリートの感性』ー」を発表。その後、問題意識は歴史から現在の身体や都市に移行し、「v ー身体／媒体／グラフィティー」（2013年）、「SIDE CORE ー公共圏の表現ー」（2014年）を発表。さらに2015年の「TOKYO WALK MAN」からは表現の場を、室内から実際のストリートへと広げる。ゲリラ的な作品を街に点在させ、建築や壁画、グラフィティを巡る「MIDNIGHT WALK tour」は、現在まで不定期に開催している。
  2017年	西広太志がメンバーとなり、公共空間にある見えない制度に、遊びを交えた視覚化をするアプローチの手法が確立されていく。 また、数々の展覧会に参加する一方、2016年からは東京の湾岸地域のスタジオ「BUCKLE KOBO」の運営など、都市での表現のあり方を拡張し続けるアーティストたちが、流動的に参加できる場として、展覧会に留まらない活動を展開している。

助成対象活動名

「EVERYDAY HOLIDAY SQUAD《rode work ver. Tokyo》」

助成活動の成果

街をスケートボードで駆け巡る作業員達は、行き着いた先にスケートパークを作り出しました。

EVERYDAY HOLIDAY SQUAD（EHS）は都内の夜間工事現場が、震災後に大きく変化したということに気がつきました。具体的には工事機材の多くが「仙台銘板」という、東北を中心に展開する会社の商品に変化したということです。この会社の商品で面白いところは、照明の点滅のフラッシュカウントが全て揃っているところです。東京のフラッシュカウントは、福島にある電波局から発信される信号により、電波時計の仕組みで同期されています。

被災地から発信される出来事が、現在の東京の風景を変化させている。または、工事現場という風景を通じて、東京と被災地、そして日本全土が繋がっています。この作品は、宮城県石巻市で制作された作品の続編です。
そもそもは消防法によって一時閉鎖されてしまったONEPARKというスケートパークから、スケートセクションを運び出し、夜間工事現場に扮したスケートボード場を街中に出現させるというプロジェクトでした。

続編となるこの映像においても、都内のどこかに同じように、工事現場のようなスケートパークを作り出しています。映像に映るスケーター達は沖縄県から上京したきた人々によって構成されるスケートチーム「ROD CREW」です。被災地から東京へ、そして東京から沖縄へ、ストリートカルチャーは場所を超えて風景を繋げていきます。

映像作品「rode work. Tokyo ver.」を、六本木アートナイト2018にて六本木の駐車場にて展示。六本木アートナイトにおける注目作品として高い評価を得ることができ、その後、本作品を再展示する依頼を受けることができました。
本作品は沖縄から東京に働きにきているスケートボーダーで構成されるスケートチーム「ROD CREW」との協力企画であり、実際に彼らが普段仕事で着用している作業着姿で東京の街の中をスケートボードする姿を撮影したという内容。この撮影を通じて、東京と沖縄のスケートシーンの現在、そして彼ら沖縄から働きにくる人々の考えや問題意識に触れることができ、新しい作品制作の為のリサーチやプランニングの方向性が広がりました。

対象作品展示情報