RESULT REPORT
2021年 第5回スポーツ助成一般社団法人北海道フロアボール普及プロジェクト
フロアボール教室で子供の居場所づくり
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一般社団法人北海道フロアボール普及プロジェクト
公式サイトhttps://hokkaido-floorball.jimdofree.com/
(1)活動の目的
行きたくないときは行かなくてよい、行きたいときは行ける、そんな寛容なスポーツ活動があってもいいのではないしょうか?つまり、我々はスポーツで「居場所」を提供してみたいのです。我々はそれをフロアボールという室内ホッケースポーツで実践します。学校や家庭の枠とまったく異なる社会とのつながりが、スポーツ活動において得られることになります。しかもいわゆる珍しいスポーツを体験できるのです。
コロナ感染症による活動自粛傾向により、スポーツ活動は民間の団体が率先してすすめなければ、子どもたちはますます体を動かす機会をなくすでしょう。我々は、人類は、ある程度ウイルスと共存しなければならないと考えます。ノーリスクはありえないということです。リスクは完全なゼロにはなりません。そのような認識のもとにスポーツ活動をやれるのは、我々のような民間団体です。
(2)活動の概要
「フロアボール体験活動による居場所づくり」事業の対象は子供から大人まで制限がなく、参加費はかかりません。通年事業で、40回の開催を目指します。毎回完結型の活動であり、交流を目的とする活動であるため、レベルの差によるプレー時間の格差はゼロです。参加した人たちすべてが、それぞれのペースで上達するべく、我々はサポートします。この事業は、年間を通じて参加募集するものになります。
上達を目指しつつ、毎回ゲームをして楽しみます。寛容でゆるい活動でありつつも、それぞれの技術の上達も妥協しないというスタンスです。技術も妥協しない、でもゆるい活動、このような活動は、日本国内ではあまり見られません。学校の部活とも違う、普通のスポーツ少年団とも違う、既存の枠組みにはまらない新しいスポーツのあり方を、我々がロールモデルとして示します。
この活動に参加する年齢にはほぼ制限がありません。毎回フロアボールのゲームまで行いますが、これには小学生と大人が一緒になって楽しむ光景が毎回みられることになるでしょう。このようなことが可能になるのは、フロアボールのゲーム特性によるところが大きいです。つまり、背の高さは関係ない、力の強さは関係ない、ジャンプ力なども関係ないという、特性によるものです。
参加者数は毎回20名程度までは対応できるように体制を作ります。
助成対象活動名
フロアボール教室で子供の居場所づくり
助成活動の成果
コロナ関連の制限措置により活動できない期間がありましたが、合計で30回のフロアボール教室を開催することができました。参加人数は、子供のべ223人、大人217人でした。年代的には、下は未就学児、上は50歳と幅広い年代の参加があり、多世代交流が実現できました。
さて、居場所づくりという目標を一番に掲げてのフロアボール教室でしたが、おおむね達成できたのではないかと思います。 本年度転勤してきた家族があり、未就学児と小学一年生の姉妹がいる家族でしたが、家族で参加するようになってくれて、地域に溶け込むきっかけにしていただけたと思います。
中学生になると、部活動が盛んになりますが、部活動の垣根を越えて、比較的仲の良い子供たちが、一緒にフロアボールに参加してくれるという例もありました。学校の部活とは違った、多世代が集まるゆるやかな場所を居場所に感じてくれていた部分もあると思います。この子供たちも、参加はかなり不定期になりましたが、それでも歓迎することが、彼らにとっては参加しやすい理由になったと思います。
小学生では、運動関係の少年団には入っていないが、不定期でわれわれの活動で汗を流すという子がおりました。また少年団に入っていても、掛け持ちでこの活動に参加してくれる子がいました。特に小学時代は、楽しく色々なスポーツに接するべきという考え方がありますが、われわれはそのようなニーズに応えられる環境を提供できたと思います。
大人に関しては、この活動が唯一の運動機会である、あるいは職場以外で唯一の社会交流の場所であるという人も多いです。大人にとってもこの活動は居場所づくりになったと考えます。
活動情報
フロアボール教室で子供の居場所づくり
開催期間 | 土曜日の午後6時から9時(全30回) |
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会場 | 遠軽コミュニティセンター 北海道紋別郡遠軽町東町2丁目2−59[地図] |