RESULT REPORT
2019年 第3回現代芸術助成進藤 冬華
明治の北海道開拓時代に関する作品制作及び札幌モエレ沼公園主催の個展「移住の子」の開催
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進藤 冬華 Fuyuka Shindo
公式サイト https://www.shindofuyuka.com/
1975年 札幌生まれ 2000年 北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術・工芸コース卒業 2006年 近年は「札幌国際芸術祭2014」を皮切りに、「黄金町バザール2015」、「対馬アートファンタジア2016」などのアートプロジェクトに参加するなど、多様性のある文化、社会を紐解く作家として活躍の場を広げている。
助成対象活動名
明治の北海道開拓時代に関する作品制作及び札幌モエレ沼公園主催の個展「移住の子」の開催
助成活動の成果
展覧会:「進藤冬華 移住の⼦」
(会期:2019 年7 ⽉20 ⽇―8 ⽉25 ⽇/会場:モエレ沼公園、札幌市)
⼊場者数:6918 ⼈
◼事業の実施内容:
北海道開拓顧問であったホーレス・ケプロンの調査を通して考察した北海道開拓に関する新作約20点による個展を開催した。北海道という⼟地の成り⽴ちについて5 年にわたるリサーチから制作された作品群は、150 年前の開拓時代と現代を⾏き来しながら制作された。国内各地から北海道に渡った明治初期の移住者たちが歩んだ北海道での第⼀歩について、「移住の⼦」である作家⾃⾝の⽬線から⾒つめる内容となった。また、作家の作品世界を理解するための関連企画として、2回のトークイベントと展覧会の調査地をめぐるサイクリングイベントを実施した。
○ SCARTS アートコミュニュケーター、アーティストインタビュー:進藤冬華
インタビュー記事掲載サイト 『進藤冬華 | 移住の子』
○ 美術⼿帖 2019 年12 ⽉号(11 ⽉7 ⽇発売予定)移⺠とアート特集内でインタビュー掲載予定○ 北海道芸術学会『Hokkaido Art Forum』no22 掲載予定
◼成果:
展覧会に⾄るまで、資料を読み込みや、資料の中に出てきた場所に訪れるなど時間をかけてリサーチを⾏うことで、北海道開拓に対して⾃分で⾒て考えた歴史観が作られ、それが作品に反映できたのではないかと思います。
もう⼀つは、⽴体物制作や写真のレタッチやプリント、布への印刷、展⽰台の制作など制作において物理的な作業に⾃分⾃⾝以外の⼈が様々な分野で関わったことは新しい挑戦でした。これまでより⼤きな展⽰でしたが、どうやって様々な能⼒を持った⼈々とチームで⼀緒に作っていくのかを経験する機会になりました。また作品の物としての質や⾒え⽅について複数の⼈と意⾒を交換しながら進めることが⼤変刺激になり、制作や展⽰の新しい可能性を感じることができました。
展覧会はモエレ沼公園の主催で⾏われましたが、トークイベントのゲストには美術以外に歴史が専⾨の⽅を招いたり、イベントでは市内のアートスタジオを会場にしたり、サイクリングイベントでは⾃転⾞のチームに先導を頼んだり、展⽰の取材を市内の⽂化施設のアートコミュニケーターさんにお願いするなど、なるべく多くの施設やグループを巻き込むことを⼼がけました。今後施設やグループを超えて活動できる可能性を感じました。
対象作品展示情報
展覧会「進藤冬華|移住の子」
公式サイト http://moerenumapark.jp/fuyukashindo/
開催期間 | 2019年7月20日(土)~8月25日(日) 9:00~17:00 |
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会場 | モエレ沼公園 北海道札幌市東区モエレ沼公園1−1[地図] |