公益財団法人 アイスタイル芸術スポーツ振興財団

RESULT REPORT

2018年 第2回スポーツ助成石川県電動車椅子サッカー協会

全国電動車椅子サッカー指導派遣事業、第1回石川県電動車椅子サッカー協会交流大会、学生卒業記念大会サッカー道場

  • 石川県電動車椅子サッカー協会

    公式サイトhttps://sites.google.com/site/ishikawapfa/home/

    2015年12月に設立した石川県電動車椅子サッカー協会(Ishikawa Powerchair Football Association:IPFA)は、石川県における電動車椅子サッカーの普及・振興を図ると共に一般社団法人日本電動車椅子サッカー協会の社員の一員として、日本国内における電動車椅子サッカーの普及をミッションとする団体です。

助成対象活動名

全国電動車椅子サッカー指導派遣事業(名古屋、大阪、三重)、第1回石川県電動車椅子サッカー協会交流大会、学生卒業記念大会サッカー道場

石川県学生卒業記念大会(3月3日石川県・駅西むつみ体育館にて)
石川県学生卒業記念大会(3月3日石川県・駅西むつみ体育館にて)
派遣事業(大阪ローリングタートル)(8月12日大阪府・長居障害者スポーツセンターにて)
派遣事業(大阪ローリングタートル)(8月12日大阪府・長居障害者スポーツセンターにて)
派遣事業(MAX)(9月9日三重県・身体障害者総合福祉センター内 体育館にて)
派遣事業(MAX)(9月9日三重県・身体障害者総合福祉センター内 体育館にて)

派遣事業(愛知・奈良・石川合同練習会)(54日愛知県・(社福)名古屋市総合リハビリテーション事業団 福祉スポーツセンターにて)

石川県交流大会in石川(11月11日石川県・駅西むつみ体育館にて)
石川県交流大会in石川(11月11日石川県・駅西むつみ体育館にて)

助成活動の成果

本事業を通して以下の県に赴いた。

  • 派遣事業(愛知・奈良・石川合同練習会)(5月4日愛知県・(社福)名古屋市総合リハビリテーション事業団 福祉スポーツセンターにて)
  • 派遣事業(大阪ローリングタートル)(8月12日大阪府・長居障害者スポーツセンターにて)
  • 派遣事業(MAX)(9月9日三重県・身体障害者総合福祉センター内 体育館にて)
  • 石川県交流大会in石川(11月11日石川県・駅西むつみ体育館にて)
  • 第1回パワーサッカー道場(2月17日愛知県・あいち健康プラザにて)
  • 石川県学生卒業記念大会(3月3日石川県・駅西むつみ体育館にて)

本事業を通し、多くの選手・スタッフ・指導者との交流を深めることができた。パワーチェアーフットボールはまだまだ競技の認知が低く、発展途上のパラスポーツである。日本国内において、地域に競技力や普及の取り組みに差がある。指導者派遣事業を始めるにあたり多くの県から「練習の方法がわからない。」「どうやって力をつければよいかがわからない。」「指導者はどのように指導すればよいか?」という声が寄せられた。日本選手権に勝ち上がるクラブには指導の方法や日頃からしっかりとした取り組みがある。指導書があるわけでもないこの競技において、学ぶには県外に出向かなければならない。
本事業を興したことで、指導者がこの事業を通し、これまでバラバラに取り組んでいたクラブの間に交流が生まれた。それぞれの意見を交換し、他県の取り組みを知ることで他チームへの練習参加するきっかけになった。実際、2018年9月には大阪の選手と、そして本年4月には愛知の選手とスタッフが、金沢のクラブの練習に参加した。本事業を通し、他県とのつながりが生まれ、金沢のクラブ、大阪、名古屋のクラブ、共に刺激を受け、競技力を高める契機となった。
また、昨年度の派遣事業で関東にも行ったが、一言も言葉を発しない選手、指導者として認めたくなかったのか反発する選手もいた。しかし、一緒に練習をすることで強い球を蹴る事ができたり、セットプレーが噛み合ったりしたこと等、自身の技術向上を実感することで、最後には笑顔でプレーしていたことがとても印象的で嬉しいことだった。
そして、今年行ったサッカー道場に関東から2名の選手が参加し、見違えるくらい他の選手や参加者と言葉を交わしていたことに大変驚いたが、これもとても嬉しい成果のひとつであった。

次に指導力の向上が成果として挙げられる。5月の愛知での講習会や2月のパワーサッカー道場では指導者の講習も行った。パワーチェアーフットボールにおいて、指導者の講習会はまだまだ少なく、年に1回や2回ほどしかない。選手だけでなく、指導者の養成が急務である。指導者も選手と同様、実践を積まなければ実力をつけることができない。学びを求める指導者が実践を交流することで腕を高めるきっかけになった。今後も継続していきたい。

  第3に競技を広げることができた。石川県で実施した大会は金沢星稜大学と金沢大学の学生たちでチームを構成し、金沢ベストブラザーズと試合を行った。学生たちは金沢のクラブにスタッフとして参加し、練習のサポートをしてくれていた。時には電動車椅子に乗り、練習相手になっていた。石川県の地理的条件上、重度の障害を抱える選手たちが石川県に来ることは難しい。特に寒い時期などは体調が心配されることから、石川県での公式戦や練習試合を組むことがなかなかできない。
学生たちが練習で腕を磨き、大会で練習の成果を発揮することで、試合の経験値を高めるだけでなく、普及の面でも良い効果を発揮したのではないかと考える。また、学生の方々が社会に出られ、この経 験を活かし、活動の場が広がり、バリアフリー社会の一助となってくれることを望む。

主な活動実績

  • 石川県電動車椅子サッカー交流大会(開催)
  • パワーサッカー道場(主催)
  • 初級障がい者スポーツ指導員 資格取得講座(実技)(受託)
  • 石川県障害者ふれあいフェスティバル(主催:石川県)にて電動車椅子サッカー体験コーナーを出展
  • パラスポーツを体験しよう!(主催:金沢市)にて電動車椅子サッカー体験コーナーを出展
  • 2017年度より指導者県外派遣事業開始。これまでに埼玉、静岡、愛知、大阪等で7回実施。

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