公益財団法人 アイスタイル芸術スポーツ振興財団

RESULT REPORT

2017年 第1回現代芸術助成飯嶋 桃代

現代アート作品の制作 ミラーシートとボタンを使ったインスタレーションの制作

  • 飯嶋 桃代 IIJIMA Momoyo

    1982年 神奈川県生まれ
    2006年 女子美術大学芸術学部美術学科立体アート専攻卒業
    2008年 女子美術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻立体芸術研究領域修了
    2011年 女子美術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻美術研究領域立体芸術研究分野修了 博士(芸術)取得

助成対象活動名

現代アート作品の制作 ーミラーシートとボタンを使ったインスタレーションの制作ー

「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション / ミラーフィルム、ボタン、シャツ、コートハンガー(鏡サイズH355×W360cm)/ 撮影:加藤 健
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション / ミラーフィルム、ボタン、シャツ、コートハンガー(鏡サイズH355×W360cm)/ 撮影:加藤 健
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション / ミラーフィルム、ボタン、シャツ、コートハンガー(鏡サイズH355×W360cm)/ 撮影:加藤 健
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション / ミラーフィルム、ボタン、シャツ、コートハンガー(鏡サイズH355×W360cm)/ 撮影:加藤 健
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション / ミラーフィルム、ボタン、シャツ、コートハンガー(鏡サイズH355×W360cm)/ 撮影:加藤 健
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション / ミラーフィルム、ボタン、シャツ、コートハンガー(鏡サイズH355×W360cm)/ 撮影:加藤 健
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション
「鏡とボタン」インスタレーション / ミラーフィルム、ボタン、シャツ、コートハンガー(鏡サイズH355×W360cm)/ 撮影:加藤 健
「鏡とボタン」インスタレーション

助成活動の成果

ミラーフィルムとボタンを使ったインスタレーションをギャルリー東京ユマニテにて発表。
鏡に映ったイメージの世界と実在の世界の二つの世界をボタンによってつなぎ合わせる試みである。

ジャン・コクトーの映画「オルフェ」を参考に、音とオブジェと光を使った空間を作り上げた。
具体的には、ギャラリー正面の壁面にミラーフィルムを貼ったパネルを取り付け、そこに種類の異なる6つのボタンを星座の「こと座」の形状になるように、ソファーのボタン留めの容量で縫い付けた。ボタンを後部に引きながら止めることで、フィルムには放射線状のシワが発生し、ボタンは星のように見える。
ギャラリーの中央には、金属製のコートハンガーに白いワイシャツがかかっている。この白いワイシャツにはフィルムに取り付けたボタンのサイズ・色・数に対応するボタンホールが縫い付けてある。
ギャラリーの上部からは「オルフェ」の作品中に数回挿入されているラジオから流れる冥界からのメッセ ージ部分をサンプリングし、ループ再生した。

鏡は「オルフェ」では冥界へと向かうツールとして登場する。今作でも鏡の境界的あり方に注目した。ボタンとボタンホールの空いたシャツを対応関係にしたのは“ボタンの二つの対象を繋ぐ”という点を重要視したためであり、ボタンによって実態の世界と虚像の世界をつなぎとめるイメージである。また「オルフェ」内でラジオを通して度々メッセージが流れてくるシーンがあるが、会場内でこの音声を流すことによって鏡の向こうの世界に語りかけ、空間をさざめき合うものとするイメージがあった。

対象作品展示情報

飯嶋桃代展 IIJIMA Momoyo「鏡とボタン―ふたつの世界を繋ぐもの」

公式サイトhttps://g-tokyohumanite.com/artists/iijima_momoyo.html

開催期間 2018/6/11(月)〜2018/6/30(土)
10:30 〜18:30(最終日17:00)
休館日 日曜日
会場 ギャルリー東京ユマニテ
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F [地図

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