RESULT REPORT
2025年 第9回現代芸術助成小㞍健太<SandD>
SandD新作「Engawa, The Self in season」制作及び上演
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小㞍健太<SandD> Kenta Kojiri
公式サイト https://kojiri.jp/
SandD:「Surface and Destroy(創り出し、壊し、また新たに生み出す)」という意味を持つ。2017年にダンサー・振付家の小㞍健太がプロジェクトとして立ち上げ、身体に宿る根源と自己・他者・空間との関係性から、ダンス表現の可能性を探るさまざまな活動を展開する。これまでに、劇場舞台からサイト・スペシフィックへと表現領域を広げた 『Study for Self/portrait』(2017年-)、サウンドデザイナー 森永泰弘 との共作『The Threshold』(2021年)、風情をテーマにしたパフォーマティブ・インスタレーション作品 『ころり』(2022年)などがある。Instagram @SandD_dance
小㞍健太:2024-25年度 横浜赤レンガ倉庫1号館振付家。ローザンヌ国際バレエコンクール受賞後、モナコ公国モンテカルロバレエ団、ネザーランド・ダンス・シアターに在籍。退団後はフリーランスとして活動。2017年にSandDを立ち上げ、コロナ禍での『Study for Self/portrait』の再演を機に、創作を続ける決意を固める。 近年はパリ日本文化会館やフランス国立ダンスセンターに招聘される。大阪・関西万博住友館、ミュージカル『エリザベート』、フィギュアスケートとのコラボレーションも手がける。
助成対象活動名
SandD 新作作品「Engawa, The Self in season」制作及び上演
カバー写真:Photo by momoko japan/展覧会写真:Photo by momoko japan(1・2・3枚目)Lucus Provost(4・5枚目)
助成活動の成果
本事業では、振付家・小㞍健太とドイツ在住の建築家ハネス・マイヤー(Hannes Mayer)の国際共同リサーチの集大成として「Engawa, The Self in season」創作・発表した。公演は2025年11月29〜30日には穂の国とよはし芸術劇場にて2公演、12月5〜6日にはヨコハマダンスコレクションの演目として3公演を実施した。
「縁側」をテーマに身体表現と建築的アプローチを融合。舞台セットとダンス空間が有機的に連動することで、「内と外」や「個と集団」といった関係性から生まれる余白によって、「縁側」のもつ「あいまいさ」や「移ろい」を浮かび上がらせた。出演者は世界的に活躍するダンサーと国内で活動する若手ダンサーの計6名で構成され、多様な身体が交差した。いわゆる「ノンダンス」に依拠する作品も一定数見られる昨今のコンテンポラリーダンスにおいて、身体そのものの可能性に焦点を当て、ダンス表現の根幹を探究した結果、身体表現の質や構成の明確さに対して肯定的な評価が寄せられた。
また、創作過程においては観客との交流や対話を積極的に行った。10月21〜26日に横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホールにて「Open Studio」を開催し、公開リハーサルやワークショップ、トークイベントを実施した。創作過程を地域や観客と共有することで、作品の方向性に対する意見や示唆を得る機会となった。その後、11月18〜30日に穂の国とよはし芸術劇場で約2週間の滞在制作を行い、舞台空間に即した最終的なブラッシュアップを実施した。このように、劇場が地域と芸術をつなぐプラットフォームとなり、今後の再演や国際的な展開へ向けた基盤づくりにもつながった。
対象作品展示情報
| 横浜公演 | ヨコハマダンスコレクション2025 2025年12月5日(金)〜6日(土) 横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール https://yokohama-dance-collection.jp/ |
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| 豊橋公演 | プラット・レジデンス事業 新作共同制作 2025年11月29日(土)〜30日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT https://www.toyohashi-at.jp/event/performance.php?id=1862 |