RESULT REPORT
2024年 第8回現代芸術助成橋本 真那
「DEAR NEIGHBOR (COMMA)」単独公演及び「おどる、隣人と vol.4」開催
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橋本 真那 Mana Hashimoto
公式サイト https://linktr.ee/zhen_na
2000年神奈川県出身。
国立台湾芸術大学表演芸術学部舞踊学科卒業。
東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻在籍。
他者を通じて自己を知ることを創作の軸とし、コンテンポラリーダンスを用いたパフォーマンス作品の制作や交流プロジェクトの実施を行う。
これまでに第16回日台文化交流青少年スカラシップ大賞、
ヨコハマダンスコレクション2021-DEC新人振付家部門奨励賞、
Taiwan Creative Dance Competition優秀賞(出演)などを受賞。
クマ財団クリエイター奨学金第8期生。
2025・2026年度公共ホール現代ダンス活性化事業登録アーティスト。
急な坂スタジオサポートアーティスト。
助成対象活動名
「DEAR NEIGHBOR (COMMA)」単独公演及び「おどる、隣人と vol.4」開催
助成活動の成果
1.「DEAR NEIGHBOR (COMMA)」
本作は日本と台湾の出身である橋本真那と朱柔欣が台湾で過ごした記憶をベースとして、日本でも多くの議論がなされてきた「台湾有事は日本有事」について身体的交流を通じて再考する試みである。前年Dance Base Yokohamaでのレジデンス及びトライアウト、また今回急な坂スタジオでのレジデンスを経て12月14日、15日に北千住BUoYにて単独公演を実施。コンテンポラリーダンスをコンセプトの中心としながら映像、美術、音楽の融合によって、国境と領域を越えたインターメディアアートを実現する。様々な情報が行き交い国際情勢が一層複雑化する現代において、当事者と非当事者の境界を生きる私たちにできることはなにか。良き隣人と呼ばれる隣国・台湾を通じて自国を見つめ直し、本公演を通じて共に考える時間を目指す。結果として日本と台湾、また日常と非日常の世界が交わり合う、あるいはその境を往来するような体験の創造となった。それは非常に繊細で静寂なひと時であり、終演後には好評と再演希望の声を多数いただくことができた。
2.「おどる、隣人と vol.4」
本企画はダンスを通じた文化交流を目的として2022年より始動した国際交流プロジェクトである。これまでに日本と台湾を中心とし、共通言語である身体表現を通じて互いの文化や生活について理解を深めてきた。今回はより様々なルーツを持つ人を対象に12月7日急な坂スタジオにて開催。日本、台湾、中国、アメリカ、ロシアと幅広い文化背景を持ち、日本語、英語、中国語、華語と種々な言語を用いる中で、「他者を感じること」をテーマに自分のからだの重みを相手に託す、あるいは互いにぬくもりを分け与えるワークを実施。異なるルーツを持ち、異なる文化のもとに生まれた私たちは、共通の言語である身体を通じて温かい隣人となった。
対象作品展示情報
DEAR NEIGHBOR (COMMA)
公式サイトhttps://buoy.or.jp/program/dearneighbor_comma/
開催期間 | 2024年12月14日(土)18:30 2024年12月15日(日)14:30 |
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会場 | BUoY |